老人ホームやデイサービスなどの介護施設内で、介護サービスの質の向上を図るための取り組みを考えたり、スタッフ間の取りまとめをしたりすることは、介護リーダーに期待されている役割です。介護リーダーの待遇は、勤務先によって違いがあります。しかし、介護施設で常勤として働く場合には一般の介護職員よりも基本給が高かったり、役職手当をはじめとした特別な手当を受け取れたりすることも多いです。
介護業界で安定した収入を得たい人は、早い時期から介護リーダーになるための方法を調べて、将来を見据えてスキルアップを図ることが重要です。また、規模が大きい現場での介護リーダーの経験年数が長い人は、転職活動の際にも有利な立場で給料交渉ができるケースもあります。介護リーダーになれるまでに掛かる期間や必要な資格、スキルなどを詳しく知りたい人は、スタッフの人事評価のシステムがしっかりと整っている社会福祉法人やNPO法人などを職場に選ぶことが大切です。スタッフの育成や評価体制が充実している施設は、求人内容でもアピールされていることが多いです。
このほか慢性的に介護スタッフの人数が不足している小規模の事業所においては、最低限の人員確保を目的として、即戦力となるベテランばかりでなく30代や40代のそれほど介護現場での実務経験が長くない人も介護リーダーとして採用されることもあります。現場での実務経験を経て介護リーダーになる場合には、周りのスタッフや介護サービスの利用者に信頼されやすいだけでなく、仕事へのモチベーションを保ちやすいといったメリットもあります。