プラスアルファのスキルも重宝される

介護リーダーは、老人介護施設や訪問介護事業所などさまざまな介護の現場でより良い介護サービスを提供するために重要なポジションを担います。特に、スタッフの数が多い大規模の有料老人ホームや特別養護老人ホームなどでは、早番や日勤、夜勤など幅広い時間帯に常勤やパートのスタッフのまとめ役を任されることがあります。介護リーダーに求められる役割やスキルは職場によって異なりますが、単に介護業務に携わるだけでなく、新人介護士の指導や新人研修、レクリエーション活動の責任者を務めたり、外部の病院やクリニックなどの医療機関、福祉施設、サービスの利用者の家族と接したりすることもあります。

こうした現場では、単に介護に関するスキルを持つ人だけでなく、マネジメント力やコミュニケーション能力などプラスアルファのスキルに長けた人が重宝されています。また、介護リーダーになるには、十年を超えるような介護業務の実務経験が求められることがあります。これらの豊富な経験が、先述したプラスアルファのスキル習得につながるのだといえます。経験のほかに、ケアマネジャーや介護福祉士の資格取得が必要となることもあります。これらの能力や経験が、介護リーダーを目指す重要なポイントになるのです。

介護リーダーの仕事内容や現場内での活躍について知るには、就職活動中に興味がある介護現場の見学をしたり、実際に介護リーダーを担当したことがある人に直接話を聞いたりすることが大切です。管理職の育成に力を入れている社会福祉法人や株式会社などでは、介護リーダーを目指すスタッフを対象に管理職研修を行ったり、長期にわたる研修のプログラムを組んだりしているところもあります。